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オーストラリア・シドニーの非常階段に閉じ込められた怖い話!
オーストラリア・シドニーの非常階段に閉じ込められた怖い話!
シドニー旅の初日にこんな怖い目に遭うとは夢にも思わなかった!皆さんもオーストラリアに行った時、気を付けてください!
7月末になると、やっと忙しかった仕事が落ち着き、夏休みはオーストラリア・シドニーを旅することにした。
シドニー旅のは初めてだったので、ある程度旅行雑誌で情報収集したり、英会話の勉強もしたりして、このぐらいな準備なら、一週間の旅を十分楽しめるでしょうっと自身満々だった。
日本から約十時間の飛行機に乗り、昼にはシドニー国際空港に到着、そのまま電車で市内のセントラル駅(Central Station)へ、そして路面電車に乗り換え、Town Hall駅近くのホテルへ向かった。
初シドニーにも関わらずホテルまでの移動はとてもスムーズだった。ホテルの一階でチェックインし、部屋は2階と言われ、そのままエレベーターで2階の部屋へ、今回はアパートメントのホテルにしたので、部屋はとても広くて大満足だった!
お腹もすいてきたので、早速ホテルから出てご飯を食べに行こう!
2階でエレベーターに乗り、「1F」のボタンを押し、「1F」に着いたエレベーターの扉が開いた。
あれ~、ここはどこだ? 1階じゃない! 絶対違う!
なんと着いた階は真っ暗の倉庫のようなところだった!もう一度、エレベーターの着いた階を確認したが、確かに「1F」に着いているんだ!
私の勘違い、それとも機械の故障、海外で機械トラブルがたまにあると聞いたが、まさかオーストラリア初日の私がこんなことに遭うとは・・・
とりあえず、一度部屋の階に戻ろう!
2階から再び「1F」のボタンを押し、そしてエレベーターが「1F」に着いて扉が開いた!
なんだ、またさっきと同じ真っ暗の階ではないか!
これは可笑しい、どうなっているんだ(汗)
着いた階は電気もついていないし、段ボールやホテルの洗濯物のような白い布が積まれていた。かなり不気味なフロアだった。
こんな階には出口があるはずはない! そして1階はどこだ?
この程度のこどで困るはずはない! そうだ、とりあえずもう一度部屋の階の戻ろう!
さすがに何度も2階に戻った自分はエレベーターに乗る自信がなくなってきた!
でもホテルから出ないわけには行けない! シドニーの夜景を見たい、腹が減ったからご飯も食べたいんだ!
エレベーターのすぐ隣は非常階段になっていた!機械の故障なのか、自分の勘違いなのか、もうどうでもよい!
すぐ下の階だし、エレベーターはダメなら、隣の非常階段で下りるんだ!
非常階段の扉には「非常時以外の時、開けないでください!」のような英語が書いているようだが、それはもうどうでもよい!とにかくここから出たいんだ!
扉を開けると、思ったより暗い階段になっていた。そして1階下の階に下りて「1F」のドアがあった!ここから出たら一階の受付階に出られて外にも出られる!!
嘘!! あれ~ 嘘だろ!!!!
ドアが開かない!!!!
いくら力を入れてレバーを回してもレバーがロックされているようになっていて全く動かない。
まずい! 出れないのか? なぜだ?
とりあえず、また安全な部屋の階「2F」の戻ろう! 急いで階段を登り、2階のドアを引っ張った!
噓だろう!!! 「2F」のドアも開かない!!!!
まさか、「3F」も「4F」も・・・ 急いで階段を登り、ドアのレバーを引いた!
やっぱり、どの階のドアも開かない!!
そうだ、スマホを持っておる!ホテルに電話をかけるんだ!
まずい! 電波がない! wifiもつながらない!! そもそも、冒険好きな自分は海外に行くときWiFiなんか契約しないだから、つながるはずはない!!
シドニー初日の自分は非常階段で寝るのか!!
ここは暗いし、寒い!! そして水も食べ物もない!!
自分の呼吸以外の音すら聞こえない閉鎖されてた秘密空間だ!!
普段、あまり怖がりもせず、焦りもしない自分は今までない絶望感に襲われ、頭のなかは真っ白になってきた!
・・・Open the Door !!・・・
・・・Help Me !! ・・・
ドアを叩き、助けを求めるしかない!!
しかし、10分以上ドアを叩いても、誰もドアを開けてくることはなかった!
もう少し冷静になるんだ。最悪な状況に陥る時こそ、もっと冷静になるんだ!
非常階段というのは必ずどこかに繋がっているはず。屋上だと十何階もあるが、屋上に出れたとしても屋上で寝るわけには行けない!
そうだ!! 地下に下りていくんだ!!
2Fからひたすら階段を下りて、1F、B3、B2・・・
地下はこんなに深いのか! どこかの地下避難シェルターのようなところに出るのかな!
っと不安を抱きつつ、どんどん階段を下りていくしか助ける道はないんだ!!
そして階段の最後は暗いトンネルのような細い通路に出た。
細い通路の先にはまた同じ形の扉が現れた!
神様!頼む!! ここは最後の希望だ! どうにか助けてください!!
祈りを捧げた後、最後の力を振り絞ってドアのレバーを回した!
カチャ・・・ やった!! ドアが開いた!!
この先はきっとトンネルが続き、そしてどこかの出口につながるはず。
思いきってドアを引っ張った!
あれ! ここは? どういうことなんだ!!
なんと、出たところは地上の一階だった!
よく分からない! 一体どうなっているんだ。先から地下に何階も下りて来たはずだった!
でも、神の助けに感謝する! 出れて良かった!!
(実際に泊まったホテルのエレベーターボタン)
非常階段からやっと脱出できた自分は、さっきの出来事をどう考えても理解できず、夜ご飯を食べてホテルに戻り、ネットで調べてやっと海外知識の足りなさに気付いた!
受付した1階は「1F」ではなく、「G」グランドフロア!
次のB1・B2・B3は地下ではなく、地上の2階・3階・4階だった。
そして[1F]は受付階ではなく、実際の5階(真っ暗で不気味なフロア)
自分の泊まる「2F」は建物の6階だった!
どうもオーストラリアでは建物によって階の数え方は違うようだった!
非常に煩わしく、初日にオーストラリアに来た自分は分かるはずがなかった!
皆さんもオーストラリアに来た時、特にホテルの階の数え方を事前に確認してください!
そしてどうしても分からなくなった場合、非常階段に入らずに、エレベーターで[G]を押しグランドフロアに下りてくださいね!